怒りの日
怒りの日
「...? ??????」
「どうかしましたか、オールレーズ。」
「今、一瞬目の前が暗くなって違う世界が見えたような...
私の経験上、こんなことは初めてです。ビーノ様、一体これは...?」
「ああ、それは。
近頃、歴戦の強者の間で『世界の向こう側が見えた』といった報告が多発しています。
君が見たのも、それではないでしょうか。」
「世界の向こう側、ですか。一体何があるのでしょう?」
「見えない世界の全てを知るなどimpossible、不可能です。
ただ、強者の目にのみ映る世界の向こう側には
この世界によく似た、強い人間たちの住むもう一つの世界があるかもしれませんね。
疾風の如く大地を駆ける騎馬であったり、戦場を覆い尽くす炎を操る公爵であったり...
ところで、オールレーズ。
君がその世界に入ったら、どのように戦いますか?」
「主力を1戦線に集め、他方面は防衛に徹する、または同盟を組むよう皇帝に提言する...でしょうか。
戦闘時には近距離戦、とくに重騎兵には勝ち目が薄いでしょうから、銃撃戦に持ち込むべきです。
また、経験の差が戦力に直結しにくい召喚兵、我が軍でしたら特高警察や召喚決闘者などで軍を編成します。」
「概ね合格です。
補足するなら、在野の者の積極的な雇用もすると良いかもしれません。
敵の全てが強者ならば、味方に引き入れても活躍が見込めるでしょう。」
(と、いうことはムマサラ家のポンコツ娘ももしや... いや、まさか)
「世界の向こう側でも私たちの愛はきっt
「ご覧になっている貴方とも、世界の向こう側で出遭う日が来るかもしれませんね。
向こう側の私にハボリムクラウドで沈められないよう、せいぜいご用心ください...」
つまり...どういうことだってばよ?
※ネタバレ注意
- 最終更新:2015-08-28 00:17:36